こんばんは。院長の片山です。
先日、第27回日本獣医がん学会に参加してきました。
コロナ禍によりここ2年くらいはオンラインのみでの実施でしたが、今回から会場+オンラインでの開催となりました。
年に2回行われるがん学会には毎回欠かさず出席して、最新の治療方法やトピックスなどを学び、診療に持ち帰っています。
今回は残念ながら会場での参加はできませんでしたが、オンライン配信で聴講させていただきました!
今回のメインテーマは「がん終末期のケア」という、少し深いお話でした。
僕ら獣医師は病気を治す、あるいは予防していくということを当然ながら重視しています。
かわいい動物たちですし、やっぱり助けてあげたいという気持ちで獣医師になりました。
ただ、中には助けてあげられない命が少なからずあるのも事実です・・。
その代表的なものが腫瘍性疾患、いわゆる”ガン”です。
当院では腫瘍性疾患の転院症例も多く、中には既に進行していて根治できない子もいます。
そのような子でも、いかに最期まで生活の質(QOL)を落とさずに過ごさせてあげれるかはいつも頭を悩ませます。
今回の学会ではがん終末期の疼痛管理や飼い主様とのコミュニケーション、海外での方法などを学びました。
また、人の医療での終末期ケアについても実際の人のお医者さんにご講演頂きました。
人医療ではこのあたりの分野も発展しており非常にためになりました。
これを参考に動物の医療へと役立てることができればと思っています。
このような内容はなかなか大学やセミナーでは学ぶ機会がないため、大変勉強になりました。
腫瘍科診療を行っている以上、辛いですが避けては通れない道ですので少しでも動物たちとその飼い主様のお力になれるようサポートできればと思います。
